<お役立ちメニュー>賃貸の家賃が時期によって高くなることもあるブログ:06月30日
引っ込み思案な息子だったぼくが、
小学5年生のときに、学芸会の劇の主役を演じることになった。
それはぼくにとって、大きな事件だった。
「絶対見に行くからね!」
いつも明るい母が言った。
ぼくが世界で一番喜ばせたい相手がこの母であった。
当時、我が家は裕福とは言いかねる状況でしたが、
それでも親父と母は一生懸命働いて、
ぼくたち兄弟三人をどうにかこうにか育ててくれていた。
当日、ぼくは熱演した。
ダンボールの帽子を被り、
思春期の入り口に差し掛かった息子には少々照れくさい
「泣く」という演技もこなした。
家に帰るなり、
母が「すっごく良かった!あんたが一番上手だったよ!」と、
それはもう手放しで絶賛してくれた。
しかしその夜、
年子の兄貴の言葉によって、ぼくは事実を知る。
「一番上手!」どころか、
母はぼくの「熱演」を見てもいなかったのだ。
兄貴は学芸会の運営委員で、
体育館の戸口を開閉する係をしており、
ぼくの出番の時は、兄貴も母を待ち構えていたのだが…
「幕が開いても母さん来なかった。
お前の出番が終わって、幕が閉じてる最中にあわてて入ってきたんだよ」
母の居ないところで兄貴は言った。
ぼくはがっかりした。
先生にでも級友にでもなく、母に捧げた演技だったのに…
見てもらえなかったことは悲しかったが、
母への失望や怒りは沸いてこなかった。
ただ、
いつも物を入れすぎて
不格好になっている仕事用の鞄をブラ下げ、
息をきらしながら、
慌てて体育館に向かっている母の姿が浮かんだ。
仕事をこなしながらも
きっと24時間中ぼくのことを考え、
精いっぱい調整して、それでも間に合わなかったのだ。
母こそ、本当は泣きたかったに違いない。
「熱演」をしたのは母の方だったのだ。
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