不動産屋に出向くとわかりますが、不動産業界にも忙しい時期と暇な時期があります。
当然のことながら入学や就職の準備があるために、年明け〜3月頃までが不動産会社にとっては繁忙期となります。

 

不動産屋が暇な時期である梅雨からお盆にかけては、数多くの賃貸物件から探すことができます。
この時期に物件探しをすると大家さんの立場からすると、多少家賃を下げてでも、入居者を見つけたいということがあるので家賃交渉をしやすくなります。
例えば入学式や卒業式の時期に賃貸探しをしても、良い物件はどんどんと契約されてしまいます。
また、借り手が多くなっていることから家賃も高めに設定されてしまう場合もあり、家賃交渉にも応じない大家さんが多いようです。 賃貸を探す時にコンビニや本屋で賃貸情報誌をまずチェックされる人も多いかと思います。
ここで気を付けなければいけないのが、そのような情報誌に掲載されている賃貸はすでに埋まってしまっている可能性が高いということです。



<お役立ちメニュー>賃貸の家賃が時期によって高くなることもあるブログ:09月20日

当時の僕は、
とある都市の大きな企業に勤め、マンションで一人暮らし。

ごく稀にママが田舎から僕のもとを訪ねることがあった。
おいしいものを食べに行こうという僕に、
ママは親子水入らずで、のんびり部屋で過ごしたいと
わざわざ重たい野菜を抱えてやってくる…

ある日、仕事から帰った僕は、
オートロックのロビーから部屋いるママに
「ただいま。あけてー」
インターホン越しに呼びかけた。

ところが、ママからの返事はなく、
マンション中に非常ベルの音が響き渡った。
ママが部屋の開錠ボタンと非常ボタンを押し間違えたのだ。

ロビーで頭を抱える僕のもとへ、
青ざめたママがやってきた。
僕は恥ずかしさのあまりママをひどく責めた。

騒動の後、部屋には
ママが作った夕方飯のにおいが立ち込めていた。

田舎から持ってきた野菜の和え物、
帰るタイミングにあわせて焼かれたであろう焼き魚、
細かく刻まれた葱の浮かんだ味噌汁に、揃えられた二人分の箸…

ショックの余り俯いて手をつけないママをよそに、
気まずい中、冷めた料理を僕は黙って食べた。

あれから僕も二児のママになり、
7〜8年たった今になって
あの出来事を頻繁に思い出すようになった。

恥ずかしいのはママではなく、
つまらない見栄で
かけがえの無い時間を台無しにした僕だった。

今さらと思いつつもママに言った。
「お母さん、あの時ごめんね」

意に反し、ママはその時の恐怖を、
近くにいた兄貴と笑い話のネタにしてケラケラ笑っていた。
僕が責めたことなど忘れているようにみえた。

それでも、ママを思う時、
僕は真っ先にあの出来事を思い出す。

そして
「大したことないよ」
そう言えなかった自分を悔やみ続けると思う。
あの日の冷めてしまったママの手料理の味とともに…